急性腰痛(ぎっくり腰)

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰とは、動作などで急激に腰に痛みが走り、時には立ち上がれないほどに痛みが強くなる状態のことです。

正式名称は『急性腰痛症』と言います。

あまりの痛さから海外では『魔女の一撃』とも呼ばれています。

また一度なると、朝の洗顔で前かがみになるようなちょっとした動作で再発したり、癖になりやすいのが特徴です。

どうしてぎっくり腰になるの?

腰は直立状態での負担を100とすると、おじぎで約200、座った状態でのおじぎで250もの負担がかかると言われています。

普段から腰への負担が大きい姿勢を取り続けていると、常に筋肉が緊張状態にあり、動作の中で限界を超えて急激に痛みが出る事があります。

特に

『気を抜いた動作』

をした時に多いようです。

落としたものを拾おうとした、靴を揃えようと前かがみになった、ソファーに座ってリモコンを取ろうとした、くしゃみをした、などの日常のなんてことない動作でなるケースが多いです。

ぎっくり腰になったら?

まずは安静にすることが何よりも大切です。

そして速やかに医療機関へ検査をしに行くことが大切です。

家では痛みが出ない、または和らぐ姿勢を探しじーっとしているのが回復には一番です。

痛めた直後から3日間くらいは冷やし、それから温めるのが良いと一般的には言われていますが、冷やさず温めた方が楽になる場合もあります。

温めた方が良いかを見極める方法として『お風呂に入る』というのがあります。

お湯の温度は熱すぎでもぬるすぎでもなく38~40度をお勧めしています。

お風呂に入って痛みが軽減するのであれば温めると良いでしょう。

気をつけた方がよいぎっくり腰とは

原因が筋肉の場合のぎっくり腰は安静を保つことで徐々に回復しますが、腰の関節の不具合や、まれに内臓疾患が原因の場合もあります。

【外科的な場合】

  • ・椎間板ヘルニア
  • ・腰部脊柱管狭窄症
  • ・腰椎分離症
  • ・腰椎すべり症
  • ・脊椎圧迫骨折 など

【内科的な場合】

  • ・化膿性脊椎炎
  • ・悪性腫瘍
  • ・腎盂腎炎
  • ・腹部大動脈瘤破裂 など

特に内科系は病院に即座にかからないと危ないものがあります。

内科的な痛みの場合は、どのような姿勢を取っても楽にならない、夜にかけて痛みが増していくという傾向がありますが、自己診断は危険ですので、即座に検査をお勧めします。

強い痛みには必ず原因がありますが、自己診断はしない、そして決して無理をしない、というのが一番です。

痛みとは身体が『休もうよ』と言っているサインです。

それだけ無理をかけていることを認識し、生活を見直していく事がぎっくり腰の一番の予防策です。

整体ではどうするのか?

内科的な原因でないと診断された場合、腰椎(腰の骨)周りの筋肉の過度な緊張状態を緩めていきます。

痛みの出ない姿勢で、痛みの出ない施術方法を用います。

人間はバランスが崩れた状態を続けていると、そのバランスを保つために不必要な筋肉の緊張が出てきます。

正常なバランスを取ることで、その不必要な筋肉の緊張も無くし、通常よりも早く改善する状態を作ります。

バランスを整えることは再発しにくい状態も作り身体にとってプラスです。

ぎっくり腰になった場合、ある程度落ち着き動けるようになったら、身体を整えることをお勧めします。

2023.3.31 2023.4.1