腰椎分離症・腰椎分離すべり症

腰椎分離症・腰椎分離すべり症とは?

背骨一つ一つ(椎骨)は、前方に支柱となる椎体があり、その後ろに脊髄が通る脊柱管を覆うように椎弓が結び付いています。

腰椎分離症とは、図にあるように椎体、椎弓が離れてしまった状態のことを言います。

その状態が続くことで筋肉だけでは背骨を支えることが出来なくなり、最終的には椎骨が前方(後方)にズレてしまった状態が腰椎分離すべり症です。


(スーパー図解 腰・膝の痛み 鬱陶しい痛みを解消する最新治療と日常生活より引用)

腰椎分離症の症状とは?

前後屈・ジャンプなどをした時に、腰部の痛みなどがあります。

安静にしている場合は痛みが出ることが少ないですが、症状が重くなると立っている、座っているだけでも痛む場合があります。

腰椎分離症になる原因とは?

骨がまだしっかりと形成されていない小・中・高校生時期に、強く腰を捻る、反るといった過度に負荷をかけることにより起こると言われています。

野球のバッティング、サッカーのシュート、体操のバク転等の運動が言えます。

一般的に行われている診断方法と施術とは?

レントゲンやMRIによる画像診断によって行います。

整形外科では、コルセットによる固定が一般的です。

コルセットを半年ほど装着することにより、回旋・後屈運動を制限し、椎体と椎弓が癒合することを期待することができます。

また腰椎分離症用のコルセットは、市販されている骨盤ベルトとは全く違い、かなりの運動制限をするものですので効果も違います。

整形外科にてオーダーメイドすることが望ましいです。

薬物療法では、消炎鎮痛薬、筋弛緩薬などを用い、症状によっては神経ブロック療法などがあります。

またコルセットや薬物療法など保存療法に効果がない場合は、手術という事もあります。

整体における施術とは?

整体では、分離した組織を変化させることはできませんが、特定部位の過度な緊張を緩めたり、特殊な調整法をすることで、分離していることによる疼痛に対し回避的な歪みを取り除いていき、痛みの出にくい状態を作っていきます。

また分離症の方は、ほぼ確実に反り腰の状態です。

そのため、再発防止のためにも姿勢指導を行っています。

2023.3.30 2023.3.31