腱鞘炎

腱鞘炎とは?

腱鞘炎とは、手指の骨と筋肉を繋ぐ『腱』と、その腱を押さえるトンネル状のバンドの役目をする『腱鞘』とが擦れ合うことで起きる炎症の事です。

主に指や手首など特定の関節を同じ動きを継続的にすることで、痛みが出るケースが多いです。

特に女性に多い傾向がありますが、それは女性の方が男性よりも関節が柔らかく、筋力も弱いためと言われています。

腱鞘炎になりやすい動作とは?

これをすると確実になるという動作は無いのですが、手首に負担がかかる動作を継続的に行う事でなるケースが非常に多いです。

  • 産後の抱っこ
  • キーボードを長時打つ
  • 皿洗いなど重いものを長時間持ち続ける
  • ゴルフやテニスなどグリップを握るスポーツ

スマホの長時間使用で腱鞘炎になる人が増えたことにより『スマホ腱鞘炎』という言葉まで使われるようになっています。

なぜ腱鞘炎になるのか?

腱鞘炎は女性に多い疾患で、特に出産後に多くみられます。

産後は関節が緩くなりやすい上にむくみやすいので、神経が圧迫されやすいという要因が大きく関わっているためです。

また抱っこをする時など、自由な体勢が取れないままに、手首に長時間負担をかける事も原因の1つと考えられます。

それ以外では、反復による疲労が抜けないうちに、また反復と酷使を続ける事で、徐々に炎症を起こし痛みが強くなってくるケースがあります。

腱鞘炎になったらどうすれば良いのか?

とにかく指や手首を使わない事が一番です。

とは言え、どうしても使わざるを得ない場合が多いです。

痛みを感じ始めたら、こまめに休憩を入れたり、早めにリストバンドを装着したり、パソコン作業などであれば姿勢、ポジションを見直してみましょう。

整体からみた腱鞘炎とは?

整体からみた腱鞘炎とは、手首や肘関節の捻じれ、手首の関節のずれ、前腕の筋肉の緊張、手首の炎症といった要素から痛みが出ていると考えます。

それだけではなく、体全体からの歪みによって手首に強く負担がかかる事があるため、体の中心である背骨から末端へと調整を行っていきます。

また日常の動作を検証し、手首に負担をかけている動作の改善の指導もしていきます。

腱鞘炎は突然痛くなるというよりも、負担の蓄積によってなるケースが多いため、違和感を感じた時は早めに動作を見直し、負担を減らすことをお勧めします。

2023.4.1